マッサージとの違い

▮ マッサージの利用価値とは

今やどこにでもあるマッサージ店。ちょっと肩が凝ったり腰が痛い時などに利用される人も多いかと思います。
マッサージの目的は筋肉のコリを揉みほぐして血行を促進させることにあります。

肩にコリがあれば肩を揉み、腰ならば腰を揉む。

症状に対して直接的に対処しようとすることから「対症療法」に分類されます。

「対症療法」とは・・・
対症療法(たいしょうりょうほう)とは、表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする治療法をさす。一般にあまり望ましくない、とされている治療法。対症療法に対して、症状の原因そのものを制御する治療法は原因療法という。(wikipediaより抜粋)

マッサージは腰痛や肩コリの原因ではなく、症状をとりあえず緩和させる処置であるということをお解りいただけたかと思います。

マッサージは気持ち良くてリラックスできますので目的がリラクゼーションということでしたら、その方の利用目的に合っているのでこれを否定するつもりはありません。

ただ、肩こりや腰痛を治したいとお考えの場合は治療方法の選択肢としてベストとは言えないのです。
症状を一時的ではなくてきちんと治したい方は肩がこる原因を治療する必要があります。

▮ 整体とマッサージの違い

マッサージは「対症療法」という話をしました。
その反対に原因を治すことを「原因療法」あるいは「根本療法」と言います。
比較的メジャーな民間療法の中では整体やカイロプラクティック、オステオパシー、鍼灸などがこれに該当します。

たとえば肩がこったり、腰が痛くなるのは必ず原因がある訳です。

この原因を取り除けば症状が改善されるということは理解できます。
けれど多くの場合マッサージに行ったり、病院で痛み止めの薬や湿布薬を処方してもらったり、低周波の電気治療を受けるために整骨院へ通い続けて、いたずらに症状を長引かせてしまってる事が多いようです。

痛み止めの薬も低周波治療もマッサージと同じ「対症療法」です。

一方、整体は肩や腰などに症状を起こしている原因を見つけて治療します。

例えば、
肩こりなら巻き肩や猫背、ストレートネックを治して肩がこらないようにします。

腰痛なら骨盤のゆがみを治したり、腰の骨(椎骨)のズレを整えます。

肩こりや腰の痛みはこうした身体の形の悪さから起こっている場合がほとんどです。

それ以外に自律神経の問題、食生活やストレス状況、睡眠状態といった生活習慣など様々な観点から原因を見つけて改善に導きます。

▮ 激安マッサージに注意

最近街道沿いに「全身もみほぐし60分」2千円台と表示された看板をみかけます。
60分で2千円台というのはマッサージ業界では破格の料金ということで大変インパクトがあるので、割安感から利用される方もいるのでしょう。

しかし、安さの理由は施術者が素人だからです。まったくの素人が数週間程度の研修後に店頭に立っています。
スタッフが国家資格を有したマッサージ師ではこのような料金ではできません。

素人による施術の問題点は、人の健康に関わることだからです。コリや痛みの裏には深刻な病気が潜んでいる場合があり、それはしっかり勉強してきた者にしか見抜けません。
あるいは、症状によってはマッサージをしてはいけないケースもあります。

そういう未熟な人にマッサージしてもらう場合は、「ぜんぜん気持ち良くなかった」くらいで済めばまだ良いです。もしかしたら健康を害すリスクがあるかも知れないということを理解しましょう。

整骨院や病院との違いについて

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